おなか

はんぶん隠れて生きていたい

輝いていて

夜勤の時にみる東京タワーがちょっと好きです 特に冬はキリッとした空気にあの赤が映える 夜勤は基本的に身体にかかる負担が大きいし、急変とか緊急入院とか多いし、4年が経とうとしている今でもまだやっぱり慣れず、すごくしんどい それで、シンプルに景色に癒されてる 光っているもののことが相変わらず好きな自分を確認してほっとするのもある

 

久しぶりに、今年担当していた患者さんのカルテをみたら、亡くなっていた 元気でねって退院した数日後に隣の病棟に入院していたことも知らなかった すごく悲しかった その患者さんがくれたビーズのコアラのストラップをわたしはずっと制服のポケットに入れている

良いこともあって、一年間の長い長い治療を終えた患者さんが、小川さんが担当でよかった、元気になったら、手紙を書いてもいいですか?と言ってくれた 髪が生えたら写真を送ってくれるらしい 

ふと空を見上げて、星が見えなくたって救われる夜があるみたいに、あの時そこに一緒にいた私たちのことを思い出すだけで、もうちょっとがんばって生きてみようかなと思える いつもどこかで限界をやっていて、それでもなんとか一生懸命に生きていて、生きてきて、生きていてって思ってる

寒い日に感覚がなくなってしまった手の感触を、いつまでも覚えているみたいな生活 思い出したとき、切なくなるよりももっと心があたたかくなったらいいな そばにいてほしいことだけ持っていたい なんて無理かもしれないけど、それでも、輝いていてほしい