おなか

はんぶん隠れて生きていたい

冷凍スポーツドリンク

わたしは基本のんびりしているが、結構せっかちオガワの面の方がでかい

 

先日、久しぶりに『冷凍スポーツドリンク』を持っている人と会ってテンションが上がった。そうそう体育祭とか、部活の練習のときにおかーちゃんが持たせてくれたあれのことです。たまにレモンのスポドリが入ってた日はちょっとテンション上がった記憶がある 中が銀色になってるペットボトルホルダーとかも懐かしいよ〜

 

あの冷凍ドリンク、お茶はいいんだけど、思ったよりも溶けないしある程度とけてから飲まないと最初の方濃〜〜〜くて、最後の方うっす〜〜くておいしくないのに、まあ待てなくて溶けるたびに飲んでしまう しかもキンキンに冷えてるから、幾度となくお腹を壊してきた。最後の方、ペットボトル叩きつけてシャカシャカの氷にして口の中負傷するくらい必死に飲もうとするときもあった しまいには最後までおっきい氷のまま溶けずに帰路に着くこともあった 一方で、いつのまにか全溶けしていてもはや何がなんだかわからない、生理食塩水のほうがまだおいしいんじゃないかと思うほどうっっすいあじの謎水になって私たちの喉を潤して(潤してくれているのかもわからないほどおいしくない)くれるときもあった

 

わたしは本当は楽しみを最後に残しておきたいタイプなのにせっかちなので、いい具合に溶けるまで待てない自分がイヤだ。けれど振り返ってみると、あの冷凍スポーツドリンク飲む時の、まだ溶けてないタイミングで飲む時の、最初の一口のあのあま〜い味は、紛れもなく幸せを感じる瞬間であった。初めにあのうれしい甘さを味わっていると、残りが確実に薄くなってしまうことに悲しくなるけれど、それもそれで愛おしい時間だ。せっかちな行動の結末にがっかりするばかりではない。

凍っていないただのスポーツドリンクがずっと一定の味であることも当たり前だけどすごいなって思う

安定した暮らしと、自分の本当にやりたいことと、熱量と、我慢強さと、がんばりと、がんばっていないことと、こなせてはいるけれどちゃんと向き合えていないことと、たくさん考えることはあるけれど、どんな選択をしても間違っていることなんかないし間違いじゃないと思えるくらいにはやっていきたいな。続けることの素晴らしさも臆病さも、挑戦することのすごさも、不安になるみじめさも、残されてしまったさみしさも、諦めることの強さも、全部、守れたらいいと思う。

 

と、冷凍スポーツドリンクを久しぶりにみただけなのにわ〜ってなってたまらなくなった。

コンビニに売ってるからみかけたらぜひ買ってみてね、熱中症にはならないぞー!

オワリ