おなか

はんぶん隠れて生きていたい

ゆれる

物って、買うときとか買うまでの過程が一番高まるタイミングだと思ってて、手にしてしまった途端にどうでも良くなってしまうことが多い(どうでも良くなっているわけじゃないんだけど) 自分の悪いところだと思う なんか、諦めてしまうんよね どうせ上手く大切にできない

 

ちっちゃい時にプーさんが好きな時期があって、ホームセンターでプーさんの文房具セット(確か80%OFFとかでめちゃくちゃ安くなっていた)を買ってもらったことがある ちょうど気に入ってた筆箱をお兄ちゃんに貸してたらマジックで落書きされてぐちゃぐちゃにされてすごく悲しかった事件があった後だったから、かわいい筆箱に更に素敵な消しゴムと鉛筆とがセットになっているそれ(キラキラしていた!)をみつけたときは、心底うれしかった

でもその後、ルンルンで帰宅したにも関わらず、しばらくの間それを使うことができなかった どうしても、開けることができなくて…

(だってパッケージから出した瞬間に古くなっていってしまうから)

私はそれを、汚すために買ったんじゃない、汚すために使うのではない 開けた瞬間に汚れてしまうよ、こんなに気に入っていてこんなにかわいいものが、使うことでどんどん汚くなって、いつか壊れて、いつか使えなくなってしまう日のことを考えると、どうしても開けることができなかった 見つめることしかできなかった プーさん壊れつんたらどうするん?せっかくおかーが買ってくれたのに…と、使いたい気持ちと開けられない気持ちとの間で動けなくなってしまって、わけわかんなくてワンワン泣いた 買ったときはあんなうれしかったのに、なんでこんなに悲しくならなあかんのや、買わんとけばよかった…とも思った せっかく気に入って買ってもらったものに対して、買わなければよかった、と一ミリでも思ってしまったことも悔しくて、また泣いた お母さんに「あんな安いもん、もいっこ買ってきてあげよっか?まだ売れ残ってたし」と慰めてもらった時も、「そういうことじゃないんや〜あの時に買ったこれがいいんや〜」って、またウワーンとした こだわりがすごい

そのときはなんで泣いてるのか自分でもわかんなかったな〜今だから思う お母さんも、なんで使わないの!?とめちゃくちゃ困っていた ごめんね

 

モノはいつか壊れるものだ

どんなに大切にしているものでも、いつかは無くなったり壊れたりして、でもまた次の大切なものをみつけて、それでなんとかやっていくんだろうな そんでいつかは大切にしていたことすら忘れちゃうこともあって、でも忘れないように大切にして こうやって書いてる今も、プーさんのペンケースがどこにあるのかわかんないし、多分もう無いし、結局最後壊れちゃったのかも覚えてないし、プーさんのことも別に今取り立てて好きじゃない

そんなものなんだろうけど、大切にしているものが、いつ壊れたり無くなったりするかわかんないからこわい そんなものだよな〜と思うほど、こわいよ

 

居酒屋でバイトしてたとき、皿とかグラスとか結構割っちゃって、本当に辛かったし、怒られることも多かったけど、店長はいつも「皿は割れるものだから大丈夫だよ」ってフォローしてくれてた 割らないように気をつけることに越したことはないけど、でもそうか、そうか…と大丈夫になることができた

 

大切にする、ってなんなのかな

「上手く」大切にする?あと、大切にできない、もなに? 大切にできないって思ってる時点で、かなり大切にしてるような気もする 大切だからこそ大事にしまっておくのも、大切だからこそどんどん使っていくのも、どっちも大切だよ、判断しかねる

 

気持ちがね〜ゆらゆらすぐにあっちこっちに傾いて、流されて、わけわかんなくなっちゃうんよいつも また考えすぎだね 知らなくていいことも、言わなくていいことも、考えなくていいことも、もっともっとたくさんあって、その分本を読んだり人と話したり映画をみたり歌を歌ったりしたい 上手に笑えるようになりたい、とか思わなくても笑えるようになりたいよ