おなか

はんぶん隠れて生きていたい

わたしの記憶

ずっと大事にしていた宝物がある日突然なくなってしまった(けれど別に宝物として存在していただけで、ただずっと引き出しの奥の方にしまってあっただけ(ただそれだけで私の根幹を支えてくれていたことに違いはないのですが)みたいな日のことをまだ若干引きずっているような気がする 無くなったと気づいた日にはもう完全に無くなっちゃってて、ずっとみてなかったから、本当はいつからそこにいなかったのかなんてわかんなくて、本当はもうずっと、いなかったのかもしれなかった

 


「音楽を聴いてる時に、この歌詞本当にいいなって思ったり、このメロディー絶対いつでも覚えておいて困った時にすぐ思い出して奮い立たせちゃお、とか、本を読んで、ぐっとくる言葉が出てくると、その辺のメモ帳とかTwitterの下書きに書き込んでおいたりなんかして、あとでグッときた言葉集作っちゃお なんて考えて過ごしてたら、あっという間に月日が過ぎちゃったりなんかしてて、この前ライブ行った時にも、同じようなこと思ったのに、いざというときにはあんまり覚えてなかったり、そんなこと思い出す余裕なんてないんだけど」

 


常に持ち歩いていたり、常にそのことを覚えていたり、特別に好きだったりしないことだって、

実は私の真ん中の方の気持ちを支えてくれていて、その力に、いつも気が付かないうちに勇気をもらっているんだろうと思う

できたら、記憶の全部をいつでも取り出せるように綺麗に引き出しにしまっておけたら良いんだけれど、そうじゃなくてもちゃんと私の中に残っていると信じたい


いつまでも焦ってるんだよって気持ちを人に話してみたら、生きてるだけで十分だよって答えてくれて、ありがとうって思ったし、本当にそうだし、自分の生活だけで精一杯なんだよって思ったけど、頑張ることをやめてみるみたいな方向ではなくて、私はまだがんばったその先に何かを得たいんだよなって思ってる 胸がぎゅっとなる感覚が嫌いじゃない